担当する範囲において、他の企業にはまねのできない高い付加価値をタイミングよく提供する能力
それを具体的にSCにつなぎ全体としての付加価値創出に貢献できる能力
このような観点から、パートナーとなる資格のある企業をピックアップし、SCへの参加を要請します。
3.SCMリーダ企業の選出
SCMを構築していくうえで、必ずイニシアチブをとる企業が必要となります。全体の範囲を決定した時点で自ずと決まる場合もありますし、結果的にどこかの企業がこの役割を担うことになる場合もあります。
リーダには、SCMを前提とした戦略構想力が求められます。具体的には、「いかに最適なビジネス・プロセスを描き、必要に応じて修正できるか」「それをどのようにマネジメントできるか」というSC全体の改革テーマに対して、明確なビジョンと具体的な方法論を持っているかどうかです。
4.SCMインフラの構築
SCMを成立させるうえで、SCMを構成する企業間でいかに早く、そして正確に情報を伝達し、共有するかがポイントとなります。理想的には、個々の企業があたかも一つの組織体のように活動することができれば、申し分ありません。インフラとしてインターネットによるネットワークを構築し、SCM参加企業間を結ぶことが必要となります。
最近ではブロードバンドが普及し、誰もが簡単に世界中のデータにアクセスし、欲しいデータを瞬時に手に入れ、共有化できるばかりでなく、動画をはじめとした大量のデータの送受信も可能となっており、Web-EDI、XML等のITの選択肢も多様化しています。
5.情報共有とリスクの共有
SC参加企業間の関係は、情報ネットワークといった技術的側面だけではつながったとはいえず、相互の信頼関係を構築する必要があります。この場合の重要なテーマが、「情報の共有」と「リスクの共有」です。SCMの実現には、売れ行きや店頭在庫など従来社外秘とされていた情報の共有が不可欠です。また、リスクについてもある程度共有(分散)していないと、SCとしてともに行動するだけのインセンティブを見出すことはできません。
SCMリーダ企業を中心に、「情報の共有」と「リスクの共有」に関するルールを確立し、SCMの成果を実現する具体的活動を一歩ずつ進めていくと良いでしょう。