関係者の理解・後継者教育
実行(株式・経営の承継)
まず、1、2の要点は以下のとおりです。
(1)現状の把握
現状把握で要点となるのは、主に下表の5項目です。
(2)事業承継計画の策定
事業承継は、一般的に5年から10年の中長期で取り組みます。事業承継計画は、現経営者と後継者の間で認識を合わせていく経営の道しるべとなります。
3.従業員承継の留意事項と対応策の例
(1)承継タイミングの明確化
事業承継において特に重要なのは、「いつ承継するか」を明確に決めることです。現経営者は事業経営に忙しく、後継者への承継を先延ばしにする傾向があります。早い段階で承継する時期を明確にし、計画を立てることが大切です。
(2)利害関係者の理解
従業員承継の場合、利害関係者の理解を得るまでに多くの時間がかかることもあります。現経営者の親族の意向や、後継者候補の考え方などは、十分に確認しておくべきです。
(3)株式の承継方法の検討
株式を承継する場合の主な選択肢は、譲渡、贈与、経営のみ承継の3つです。従業員には株式の取得資金がないケースや、贈与税などの納税資金を負担できないケースも多く、事業承継のハードルになることがあります。
(4)株式承継の対応策(例)
主な対策として以下の手法や支援策があります。自社に合った対策を見極めるには、専門家に相談することをお勧めします。
(5)選択肢の再検討
従業員承継は、メリットがある一方、デメリット(留意点)もあります。事業承継の方針は、会社の現状、将来の見通し、現経営者の意向などを踏まえて、慎重に検討する必要があります。検討した結果、親族内承継や第三者承継(M&A)を選択する可能性もあると思います。事業承継は利害関係者が多く論点も広いため、専門家と十分に相談しながら、慎重に検討することをお勧めします。