高いデザイン力を持つ眼鏡を自社でデザイン・企画して独自の販路で販売できることだ。この強みを創業以来活かし続けられているのは、インハウスのデザイナー5人の成長はもちろん、日頃から「多様性を許容し、社員から愛される会社でいること」を心掛けているからだ。
たとえば、従業員の半分を占める女性が育休後に復職しやすい体制を整備したり、男性の育児休暇取得の推進や個人の事情に合わせた働き方に柔軟に対応する取組みを導入したりしている。2020年度には「鯖江市ワーク・ライフ・バランス賞」を受賞している。また、エンドユーザーの半分は女性なので、女性ならではの豊かな感性をデザイン企画に活かしながら経営やブランディングをすることも大事だと考えている。
こうした当社の社風に魅かれる人も少なくない。先日、ボストンクラブの眼鏡を鯖江の直営店で2本買ってくれた若い人が面接を受けに来た。購入して、実際に掛けてみて、デザイン性と掛け心地の素晴らしさに魅力を感じ、ぜひボストンクラブで働きたいと申し出があった。給与や条件よりもやりがいを重視する人が増えているそうだが、こういう熱意のある人に働きやすいと思ってもらえる社内環境づくりも大事だ。