当社の創業は江戸時代後期、初代当主・墨蔵が京都・五条本覚寺周辺に傘店を構えたのが始まりだ。その後、上京区東西町に移転し、二代目・与三次郎の代に、皇女ゆかりの尼寺である百々御所(どどごしょ・宝鏡寺)門前に店舗を構え、以来三代目・伊三郎、四代目・江美子と、百数十年にわたり和傘を作り続け、今は京都で唯一残る京和傘製造元として五代目・耕太郎が社長として伝統の技を受け継ぎ、老舗の看板を守っている。
和傘業界は時代の変遷と共に縮小しているが、当社は各地に伝わる伝統行事や祭礼に使われる和傘の製作・修復、各種伝統芸能の小道具製作、修理など、長年培われてきた独自の技術を活かし日本文化の保護継承に努めるとともに、「伝統は革新の連続(Tradition is Continuing Innovation)」を理念に、千年の歴史を持つ和傘が持つ優れた構造や伝統美を活かし、現代にも違和感のない商品開発を進めてきた。創業以来の取引先は茶道家元を中心とした茶道業界や織物業界が中心だったが、近年は自社ホームページを立ち上げ、国内はもとより海外販売も強化して幅広いお客様にご愛用いただいている。
和傘で培った伝統技術を活かしたインテリア照明やデザイン雑貨などを開発し、欧米、アジア、中東など世界各国で展開しており、自社の経験に基づいたノウハウやネットワークを、同じように海外展開を目指す事業者様に提供し、広く伝統産業振興のお役に立ちたいとアドバイザリー事業にも注力している。現地ニーズにマッチした新商品企画・開発のほか、バイヤー向け展示商談会、海外見本市出展、アフターフォローに至るまで一貫したサポートをきめ細かに行っている。