まずは技術の高さが強み。工作機械のリーディングカンパニーである(株)アマダが、板金業界で最も権威のある加工技術・技能のコンテストとして開催している「優秀板金製品技能フェア」では、2006年の第18回大会から出品し続けており、厚生労働大臣賞や中央職業能力開発協会会長賞など、複数作品合計25個の賞の受賞を達成している。
また、自社の高い技術力を活かした提案型のものづくりを行っていることも強みである。当社と同規模の会社の場合、大手企業からの発注が中心になるが、当社は、先方の規模の大小に関わらず注文を受け、その際には可能な限り顧客からの要望に応じている。中小機構が運営しているビジネスマッチングサイト「J-GoodTech(ジェグテック)」も活用して、こうした提案型のものづくりをアピールした結果、関東・甲信越圏の企業と成約することができた。輸送コストがかかるにもかかわらず、当社の技術を評価してもらえたことは非常にうれしかった。
さらに、経営理念である「素人発想・玄人実行」も強み。たとえば、2020年に新型コロナウイルスの感染が始まったとき、市場からマスクがなくなり入手が困難になった。そこで多くの人が自分でマスクを作ろうとしたが、裁縫時に使うマスクの型がうまくとれないという話を耳にした。よれたり曲がったりせず適度な重みのあるステンレス板ならどうかと試作を繰り返し、完成したものを「世の中のためになるなら」と、希望者に無料で配布を開始した。みるみるうちに希望が殺到し、2500枚を超える事態となり通常業務が滞るほどになったが、この「素人発想」を「玄人実行」した反響が整備途中だったBtoCの販路開拓を一気に推し進める「オンラインショップ開設」という好結果にもつながった。
このほか、業界全体では人材確保が難しいなか、新卒採用が毎年できている。小・中学生や高校生の職場体験を受け入れており、その職場体験に参加した生徒が工業高校を卒業後に入社するという好循環になっている。