当社が得意とする物流請負の業務では、社員・スタッフ一人ひとりの知的、人間的成長がサービスの品質・生産性の向上につながる。しかし、人には体力、集中力、精神力にも限界があるため、過度の負荷がかかることは望ましくない。また、お客様から与えられた環境下での業務であるため、作業を省力化するためのパッケージシステムや自動化機器の導入が難しい。その中で、人の努力だけに頼らない仕組みづくりが大きな課題となっていた。
そんな最中、あるセミナーで聴講した大学教授の話に大きな刺激を受けた。生産工程の合理化や効率化について研究する生産工学(IE) を専門とする先生で、「IoT(モノのインターネット)やロボット化は、その前に業務の流れや作業の内容を改善しないと成功しない」ということを指摘されていた。
その先生に直接の指導をお願いし、社内勉強会を開いて、全社員にIEの知識を習得してもらっている。先生の教えから社員・スタッフの改善意識と改善レベルを高め、作業しやすい現場をつくっていきたいと考えている。同時に現場リーダー以上の社員には、さらなるIE知識の浸透を図り、無理・ムラ・むだのない作業設計ができるように育成している。いずれは社内での省人化設備の設計ができるようになってもらうことを目指している。
IEの指導を継続しているうちにデータ処理の改善も課題となった。そこで、別の大学からデータ処理の知識が豊富な先生をもう一人紹介してもらった。この先生からは「ローコード」を教わっている。少ないコード作成量でアプリケーションやシステムを開発する手法のことで、高いプログラミングの技術がなくてもスピーディーにシステム開発ができる。先生からの指導を通じて、実作業を一番熟知している担当者がプログラムを学び、自ら開発。作業に一番適した小規模システムを数多くつくることができるようになってきた。