2021年2月3日
1.事業内容をおしえてください
総合金網・パンチングメタル(打抜金網)のメーカーとして1895(明治28)年に創業した。以来、工業用各種金網、パンチングメタル、各種フィルターなどを製造・販売。全国数万社に納入している。神戸本社にはショールームもある。
2.強みは何でしょう

パンチングメタルのハイエンド商品「スーパーパンチング」は、板厚より小孔径で小ピッチでのパンチングプレスという、これまでにない加工技術で製品化している。
最近は、板厚の半分の孔径をパンチング加工する「超・スーパーパンチング」の商品化を進めている。技術難易度は、さらに増している。
国内外の展示会・納入先企業などに、世界のトップレベルの加工技術であると評価されている。切削加工・レーザー加工・電子ビームなどの加工技術と比べ、低価格化も実現した。
2019年には、東レプラスチック精工株式会社などと連携して、熱可塑性炭素繊維強化樹脂(CFRTP/Carbon Fiber Reinforced Thermo Plastics)の素材シートをパンチング加工した「CFRTPパンチング」および網状に加工した「CFRTP EXメッシュ」を業界で初めて開発した。
「CFRTP EXメッシュ」は、強くて軽く、保管や加工もしやすい新部材として業界の注目を集めている。
3.課題はありますか

コロナ禍で売上高が一時期、前年同期比で9.5%減に落ち込んだ。20年12月末時点では累計1%減にとどまっているものの、事業拡大による成長戦略は急務だ。
当社が貢献できると考えられる業界を「農業」「食」「医療」などの分野に分けたうえで、「感染拡大防止対策」という切り口で新規営業戦略を具体化している。産業分野別に営業手法を変えることで、社員にマーケティングの意識を持たせたい。
新規開拓先ではないが、空調設備関係事業者から新たな案件が舞い込んでいる。
長期的にはDX(デジタルトランスフォーメーション)を目指している。デジタル化に向けた従業員の意識改革や経験値の引き上げを目的に、社内の会議は、一部意図的にオンラインで実施している。
4.将来をどう展望しますか
パンチングの技術力で世界一を目指し、独自の価値を提供できる企業として世界的な認知度を高めていく。積極的な情報発信に努めて実現したい。
企業連携による付加価値の高い製品づくりを進めることによって、金網・パンチングメタル業界と、中小ものづくり企業の地位向上にも貢献する。
5.経営者として大切にしていることは何でしょう
今後は中小メーカーも提案力を問われる時代になるだろう。
得意先から受注した部材を納品するだけでなく、他メーカーと連携して各社の得意分野を活かしながら従来にない価値を持つ製品を生み出せれば、1000円の部材を10倍から100倍の価値をもつ製品に変えることもできるはずだ。
このためにも、展示会や製造業の集まりなどには積極的に参加し、自社の技術を発信することが大切だと思っている。
- 企業名
- 株式会社奥谷金網製作所
- 設立
- 1948年7月(1895年5月創業)
- 代表者
- 奥谷智彦 代表取締役
- 所在地
- 兵庫県神戸市中央区相生町4丁目5-5
- Tel
- 078-351-2531




