地元との連携を強化していきたい。当社は2007年に事務所が全焼する火事に見舞われた。火事は金曜の夜に発生し、週末に復旧作業を進め、週明けの月曜から稼働を再開した。工程表や顧客データは無事だったが、ファクスが焼失したため顧客からの発注連絡を受けられなくなった。すると近くの工場の社長が当社宛てのファクスを代わりに受信して届けてくれた。また再開後も社員は会社のトイレが使えなかったが、近所のコンビニで借りることができた。こうした経験から地域の連携が大切であると痛感した。
最近は大きな自然災害の危険性がいっそう高まっている。火事と違って自然災害の場合は地域一帯が被災する。とくに越谷市内には五つの一級河川があり、水害のリスクが高い。そこで火事の際にファクスを貸してくれた町工場と自然災害発生時にも協力し合えるよう連携事業継続力強化計画を策定した。
また今年10月には、災害発生時を想定し、ドラム缶で窯を作りピザを焼くという炊き出し訓練を行った。燃料には廃材パレットを使った。訓練には当社の社員と家族、そして連携先企業の社員と家族が参加した。社員の家族間の交流は新たな発見も多く、多角的な視点を持つことができた。翌日は全従業員へ「まかない」を提供し、ドラム缶窯の特徴や調理時間について共有した。当社には女性社員が多く、各家庭での食事を作っているが、被災時に男女問わず誰もが自分で食事を作ることができれば、社員は事業活動の復旧により注力できる。