当社は1987年10月に創業し、今年で34期目を迎える。創業前は茶どころで知られる静岡県島田市内の製茶機メーカーで設計・開発を行っていた。そこで培った技術や経験をもとに焙煎と乾燥の分野で機械の設計・開発などを手掛けている。
このうち焙煎については、創業以来、伊藤園の麦茶の焙煎機の製造を行っている。現在、伊藤園の麦茶の国内市場占有率は約45%で、その大部分が当社の焙煎機を利用したもの。創業以来、当社の収益を支えてきている分野である。
一方、乾燥分野では、気流導入型のマイクロ波減圧乾燥機を世界で初めて実用化した。野菜やフルーツなど素材の持つ色彩・風味を損なうことなく、しかも高い熱効率で乾燥することができる機械。食べ物だけでなく、植物由来で軽量・高強度の新素材として注目されるセルロースナノファイバー溶液の濃縮や、水素で走る自動車に不可欠な触媒の原料の製造にも利用できる。脱炭素社会やSDGsが注目されるなか、将来性・可能性を秘めたコア技術となっている。
経営目標は『マイクロビジネス型の地域企業として、「地域の未来エンジン」を目指す』。売上高や資本金、従業員数など企業規模を大きくすることよりも、他社の一歩、二歩先を行く技術開発を優先させている。それにより、小さいながらも大企業にはないキラリと光る技術を持ち、その技術を活用して地域経済に活力を提供していきたいと考えている。