事業面では、まず当社専属の大工を約60人、一級・二級建築士の資格保有者を約30人抱えている点が挙げられる。特に専属大工制度は住宅事業参入当初から導入。毎月実施される「大工会議」で建築技術の勉強会や情報共有を行い、スキルアップにつなげているほか、各地の伝統的な建築物を見学する大工旅行・研修も実施している。これに加え、社員大工制度を導入し、若手大工の育成にも取り組んでいる。
米大手格付け会社、S&Pグローバルマーケットインテリジェンスの国内中堅・中小企業向け格付けサービス「日本SME格付け」を取得していることも強みだ。2007年に四国で初めて取得して以来、15年連続で取得し、2021年10月には最高評価である「aaa」(トリプルエー)を獲得した。
ただそれ以上に、組織面で「理念経営」を進め、従業員や顧客を大切にしながら利益を生み出す手法が大きいと言える。はなおかでは「正直に王道を行く」を経営理念に掲げ、社訓は「親切に、丁寧に、きっちりと」、社風は「自由・活発」であり、社員全員がそれを理解し、行動指針としている。
この行動指針を実現するために、「人間力」の向上に力を入れているのも特徴だ。年間平均100回を超えるセミナー・研修への参加や、講師を招いての勉強会など、知識や技術の向上に向けた取り組みを実施している。「見聞を深め、人としての幅を広げる」という考えから、20年連続で海外などへの社員研修旅行も積極的に行っている。
こうした社員育成制度や職場環境づくり、さらには取引先や顧客・地域を大切にする風土が認められ、17年に「第6回四国でいちばん大切にしたい会社大賞」の中小企業基盤整備機構四国本部長賞を受賞した。20年には経済産業省から「地域未来牽引企業」に選定され、地域経済の中心的な担い手となり得る企業として認められた。