起業マニュアル

アルバイトの採用の実務(準備編)

採用計画の立て方

店員各自が月間で稼働可能な時間数には限りがあり、その中で一定額以上の給与を目標として働いています。したがって、店員の労働時間数をコントロールするには、各月により大きく変動する売上高を予測し、各月ごとに必要な店員の適正人員を把握することから始めなければなりません。

恒常的な人手不足に対応するためには、これらの適正人員を基に年間で採用計画を立て、常に事前に手を打てることが要求されます。それらを具体的に示したものが、人件費コントロールの基本とも言える「店員年間採用計画表」です。作成は以下のように行います。

こうして、算出された各月の必要店員人員を「店員年間採用計画表」に記載し、不要人員を算出して、採用計画を立案します。作成後は「パート/アルバイト年間採用計画表」に従い、現状の在籍人員数や個人別の作業レベルを常に把握し、前月や前々月といった早めの時期に必要人員を確保できるよう手配することが、店長の人件費管理に関する重要な職務となります。

パート/アルバイトが入れ替わる月や定着率が良くない店の場合、パート/アルバイト必要人員数からその月の在籍予定パート/アルバイト人員数を引き、算出されたパート/アルバイト不足人員数に10~20%増しで、採用予定とすることも忘れてはなりません。

求人活動の行い方

店員を募集する際には、どんな手法をとるにせよ最低必要条件は、時給を地域の相場に合ったものにすることが必要です。できれば時給は現状の地域の相場並プラス30~50円で募集し、良い人を選んで確保したいものです。

問題は時給が高いことではなく、その時給に見合った仕事をしてもらえるかどうかにあります。
各種調査からも明らかですが、パートの通勤時間は15分以内が60%弱、15分を超え30分以内が約15%となり、全体の75%が30分以内の通勤時間です。店員の場合も自店の立地環境や学校からの距離にもよりますが、30分前後が圧倒的に多いことが分かっています。

したがって、募集活動は自店から時間距離で30分以内の地域と学生が通過する駅などの周辺を選び重点的に行います。
主婦パートの場合には地域版新聞折り込み求人案内が一般的で、一定レベルの効果は期待できます。

(1)店舗イメージを改善して魅力をアピール

応募者を引きつけるための努力が最初の段階です。ポイントはあなたの店のイメージが、質の良い応募者を引き付けるだろうか、あるいは、あなたの店で働きたいと望んでいる人を思いとどまらせてはいないだろうか、ということです。

(2)いま働いているスタッフから紹介してもらう

現在働いているパート/アルバイトの人たちからの紹介こそ、質の良い応募者を得る最良の方法です。なぜなら、紹介者自身が、自分が紹介する人がこの店に来てくれたらきっといい従業員になれると、自信をもたなければ誰も紹介したりしないからです。ただし、この紹介には必ず報酬制を採用してください。報酬は5,000円程度(勤務6ヵ月以上)が効果的です。

(3)なじみ客などに口コミを通して紹介してもらう

現在のパート/アルバイトもかつてはお客さまであり、近くに住み、近くで仕事をし、遊んでいたのです。お客さまから紹介していただくやり方は2種類あります。
1つは、店内でのお客さまに対して温和に話しかけることです。そのためには次の3つのことを、店長があらかじめきちんと決めておくことが必要です。
□ 新しい人にしてもらう仕事の種類
□ 勤務予定時間などのスケジュールへの対応の仕方
□ 自分の店で働いてもらう利点

2つめは、店内に募集ポスターを貼ります。これは掲示期間2週間が限度です。

以上の3段階であなたは、募集に成果を上げるはずです。しかしながら、それでも応募者が集まらない場合は、地元の有力者グループへの働きかけを行います。

(4)隣近所の人たちに働きかける

「誰」が「どこ」へ働きかけるのかと言いますと、「店長」が「自店の地域内で、人が大勢集まるグループのリーダー」に対して働きかけるのです。

  • 各種学校のスタッフ
  • 社員の出身校
  • 団地
  • パート/アルバイトの出身校

日頃のコミュニケーションがものをいうところです。

(5)店の近隣地域に募集ポスターを貼る

この段階で、いよいよ自店舗周辺にポスターを貼ります。問題はどこにポスターを貼るかですが、地域周辺にポスターを貼ると見る人が増えるため、応募可能性のある人新しい人々の目に触れることができます。

  • 学校周辺 →  主に学生
  • スーパー周辺→  主に主婦
  • バス停 →  OL・ビジネスマン
  • JR →  フリーター
  • 他店舗 →  学生・主婦
  • 町内掲示板 →  主に主婦
  • 美容室   →  学生・主婦

これらは場所によっていくらかの費用と、相手の許可が必要な場合がありますので、趣旨を説明して実行してください。

(6)求人紙や折込などに募集チラシを打つ

フロムエーやJ-oneなどの店員専門雑誌を用います。各業者の営業担当者と打ち合わせの後、原稿作成などはすべて業者が行います。料金は業者によっても開きがありますが、縦2.5cm、横6cm程度のサイズで4~5万円です。学生、フリーターを中心とした若年層の注目率が高いのですが、対象が広域である分、効果は薄いようです。地域によっては、その地域限定の店員情報誌が発行されていることがあります。

以上、効率的にアルバイト採用を実施するために、店舗の状況を鑑みながら、採用計画を立案し、効率的な求人活動を実施することが求められます。

関連ドキュメントのダウンロード

最終内容確認 2018年2月

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