より具体的な課のリーダーの方針
運営の方法
といった、特別の「情報」を与えるとよいでしょう。そのことによって、彼らは「社員でない自分も会社に期待されているのだからそれに応えるように頑張ろう」と、より協力的になるでしょう。
また、一方的に指示を与えたり、話をするのではなく、パート・アルバイトの意見を聞くような形で話を進めることにより「頼りにされている」という気持ちが芽生え、さらに積極的にリーダーシップを発揮しながら、業務の改善やほかのパートの教育などに取り組んでくれることでしょう。
パート・アルバイトにももたせたい「プロ意識」
パート・アルバイトのなかには、これまで「社会人」としての教育を受けたことがなく、「組織で働く際にもつべき意識」を知らずにいる人たちもいます。このような人たちは、いつまでたっても「組織の一員」という意識が芽生えず、「お客様」気分で働きに来るといった状況から脱皮できません。
したがって、パート・アルバイトに対しては新入社員に対するのと同様に、「組織で働く社会人としてのプロ意識」を植え付ける必要があります。最低限教えたいこととしては、次の5つがあげられます。
パート・アルバイトの「評価システム」
パート・アルバイトに対しても、画一的な処遇をするのではなく、能力や仕事の成果を処遇に反映させるための「評価システム」を設ける必要があります。次に評価システムについて説明します。
(1)評価内容については自社に合わせて作る必要があり、一般的には次のようなものになるとされます。
(2)これらの評価項目に対して5段階程度の評価基準を定め、それにしたがって評価していきます。評価結果は、評価項目ごとに合計点を出して表します。
(3)(2)で求めた合計点をもとに、さらに4~5段階ぐらいに分類します。たとえば、
A:46点以上
B:45~36点
C:35~20点
D:19点以下
というように評価します。あるいは、Aは全体の5%、Bは10%というように、「制限分布法」を用いて評価分けをすることもあります。
(4)A~Dの評価段階ごとに「能力給」を定めて処遇に差をつけます。
(5)この評価結果は、「資格制度」に用いるほか「正社員へのキャリアパスの設計」に使うこともできます。
パート・アルバイトへの「資格制度」導入事例
パート・アルバイトに対しても、勤務日数や1日の勤務時間、出勤率、業績評価などをもとに資格認定を行い、その資格を「時給」や「手当」に反映させる「資格制度」を適用する企業が増加しています。たとえば次のような制度が考えられます。
■制度内容:
パート・アルバイトであっても、能力ある者には「主任」などのポストを与え、正社員なみの仕事を担当させる
■資格の種類と基準:
資格1……1日6時間勤務/月間勤務日数22日
さらに仕事の内容、経験、出勤率を考慮し、S級・1級・2級に区分
資格2……1日2時間以上/月間勤務日数8日以上
補充や単純作業を担当する。毎年2月に昇格試験の受験可
■優遇処置:
資格1のS級となった場合
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主任やチーフになることができる資格を取得
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手当が月6000円付加される
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賞与がこれまでの2カ月分から3カ月分に増える
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退職慰労金(5年で20万円、以降2年ごとに2万円ずつ)を支給
正社員への登用
上記パート・アルバイトのなかで、継続的に業績をあげる人材の場合には正社員としての採用を検討する。
昇給や昇格といった具体的な目標、仕事への責任感などをもたせることができれば、パート・アルバイトでも十分な戦力としての働きをみせてくれるものです。こうした施策を検討してみてはいかがでしょうか。