派遣労働者201人以上は、100人ごとに1人以上ずつ選任することが必要
また、労働者派遣事業をする際には、以下の事務所設置の条件がある。
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風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律で規制する風俗営業や性風俗特殊営業等が密集するなど事業の運営に好ましくない位置にないこと
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事業に使用し得る面積がおおむね20m2以上あること
なお、「派遣元責任者」は、全国の主要都市にて定期的に実施される「派遣元責任者講習」を受講するだけで資格を取得できる。
開業資金と損益モデル
(1)開業資金
派遣スタッフのマネジメントが主な業であり、事務所さえあれば開業可能であるため、初期投資負担はさほど大きくはない。
ただし、立地に関しては、登録スタッフの確保に有利な駅の近くなどが望ましいため、賃貸料なども多少高くなることを想定しておく必要があろう。
【地方都市に83平米程度の事務所を擁して地域特化型を開業する際の必要資金例】
(2)損益モデル
a.売上計画
年間の売上計画のイメージ例を示す。
b.損益イメージ
標準財務比率(※)を元に、法人形態の場合の損益のイメージ例を示す。
※標準財務比率は、職業紹介・労働者派遣業に分類される企業の財務データの平均値を掲載。
出典は東京商工リサーチ「TSR中小企業経営指標」。
c.収益化の視点
公開されている業界大手の「マージン率」は25~30%程度、東京商工リサーチ「中小企業経営指標」による売上総利益率は27.3%とほぼ同位である。その粗利から派遣労働者の社会保険料、有給費用などの他、本社スタッフ人件費、セミナー経費などを賄った上で営業利益率3.7%を確保する。
セミナーや研修会用に若干大きめの事務所が必要とはいえ、貸会議室などの利用も可能であるため、初期投資はそこまで多大ではない。早い段階で損益分岐点を上回る派遣実績をあげることさえできれば、企業運営を軌道に乗せることも可能であろう。
※開業資金、売上計画、損益イメージの数値は、出店状況等により異なります。
(本シリーズのレポートは作成時点における情報を元に作成した一般的な内容のものであるため、開業を検討すう際には別途、専門家にも相談されることをお勧めします。)