インドネシアからの技能実習生は毎年3人ずつが来るようになり、先輩の実習生が後輩を指導するという体制も整った。しかし、せっかく技能を獲得してもいずれはインドネシアに戻らなければならない。菅原社長は「せっかく育てて、当社と縁のできた彼らの将来にもできることはないのか」と考え、インドネシアでの事業化を決意した。経営未来塾(2017年から「気仙沼経営人材育成塾」)で懇意になった経営コンサルタントやJETRO(日本貿易振興機構)、JICA(国際協力機構)などの協力を得て、2017年にインドネシアで再生アスファルトの製造と道路舗装事業のための現地法人PT.SUGAWARA KOGYO INDONESIAを現地企業との合弁で設立した。
日本では道路の舗装作業を行う時に、古いアスファルトをはがして、新しいアスファルトを敷く作業を行う。古いアスファルトはリサイクルされる。しかし、インドネシアは道路のアスファルトが劣化すると、古いアスファルトの上に新しいアスファルトを敷くため、道路がどんどんかさ高になり、段差ができてしまうという問題があった。そこで、現地でアスファルトの再生ができる工場を建設し、古いアスファルトが再利用できる仕組みを導入した。建設資金の一部は環境省の実証事業に採択された資金と銀行融資で賄った。工場では日本から現地に戻った実習生だけでなく、現地で雇用も行い事業を行っている。菅原社長は「当初はアスファルトをリサイクルするという考えがなかなか理解されなかった。コストもどうしても割高になる。しかし、現地でも資源循環への関心は高まっている。当面は日系企業からの発注などで実績を作り、現地の公共事業を受託できるように進めていく」と言い、毎月のように現地に行き直接指導をしているという。