事業の対象となる支援先には、従業員数などをもとに、大宮支所在籍の若手経営指導員が担当する株式会社blanc loutus(ブランロータス)が選定された。同社は主にブライダル用のへアメイクや着付けを中心に事業を展開していたが、コロナ禍で業績が落ち込み、回復も遅れていた。担当の経営指導員は「代表者(和田早織氏)はやる気があり、いろいろなアイデアを持っていた。それらを整理して方向性を打ち出していくお手伝いをしたかった」と話す。そして、20年以上の経験を有し、管理職でもある浦和支所の経営指導員が加わった“W支援”を実施。2024年6月に同社を訪問し、伴走支援が始まった。
2人の経営指導員は8月までに計4回訪問し、和田氏の話に耳を傾け、対話によって和田氏の思いを掘り下げていった。その結果、同社が目指す「将来なりたい姿」として▽コロナ禍前の売上高に戻す▽経営の安定化▽従業員の活躍の場の提供-の3点が浮かび上がった。これを受けて経営指導員は「経営数値の管理徹底」と「受け身体制から攻めの体制への変革」という二つの課題を設定。さらに、その課題解決に向けた改善提案を和田氏に提示した。
まず「経営数値の管理徹底」については▽固定費の見直し▽キャッシュフロー表の活用▽人件費のKPI(重要業績評価指標)管理の徹底-の3点。一方、「受け身体制から攻めの体制への変革」については▽LINEメッセージを活用した営業活動▽BtoC事業として、ブライダル写真撮影以外のへの新たな取り組み-の2点を提案した。今後は提案内容の実行に向け、傾聴と対話を続けながら、同社の事業展開を見守り、伴走型支援を継続的に行いたいとしている。