新製品開発とカイゼン活動を軸にチャレンジ精神を発揮
社員一人ひとりの力の総和で現場力を上げ、会社を変革
第3の創業期
最初の転換期が第2創業期とすれば、早川社長は、自らが社長就任した01年以降を「第3の創業期」ととらえている。現在の早川ゴムを支える地下構造物の止水材、建築物の防水材、騒音を遮断する防音床材などが評価を得て、事業の中心に据えることができたからだ。
「新製品開発とカイゼン活動が、わが社の車の両輪のようなもの」と話す早川社長。「石の上にも10年」と開発のスタートから市場に投入して売れるまでは10年かかるというが、近年はこれまでのノウハウを生かし、機能性粘着材などファインケミカル事業も評価されている。
すべての部署で人材育成に力を入れる
早川社長は「会社の力は社員一人ひとりの力の総和。現場力を上げること。『一人の百歩』よりも『百人の一歩』。社員ひとりが、ちょっと変わるだけで会社は大きく変わる」と力を込める。そのために「挑戦した上での失敗は許容する。意欲と情熱を持ち、新たな目標に挑戦するチャレンジ精神が何より大切」と社員の前向きな姿勢は大いに背中を押す。
一方で、早川社長は「会社経営はゴールのない駅伝のようなもの。すべての部署で後継人材の育成が必要」と経営者として、100年企業の早川ゴムを導くスタンスを自覚している。
「温故挑戦」で創業100周年見据える
3年後には創業100周年の節目が迫る。19年12月期は売上高125億円、経常利益8億円の達成を目指す。売上高は10億円の上積みが必要な勝負の時だ。そのためのキーワードに早川社長は「3K(環境・改修・海外)」を掲げて新市場の開拓に意欲を燃やすように、今後はグローバル展開も大きなテーマとなる。
社内で募集して決めた「過去に学び、未来に挑戦する」という意味を示す造語「温故挑戦」を社内標語に定めた。「未来に向けて柔らかく、たくましく発展し、自由な発想で絶えず前進し、世界に挑戦する」と意気込む早川社長は「100周年がゴールでなく通過点。次をにらんだ取り組みこそが重要」と気を引き締めている。
早川社長が「いろんな形、いろんな色があって、ふぞろいだが美しい万華鏡のような会社」という早川ゴム。「山椒は小粒でもピリリと辛い」を地で行く会社が「備後」の地でキラリと輝く。
早川ゴムが創業時に手がけていたゴム草履