ゴムや資材の事業で世界に挑戦する「万華鏡のような会社」

早川ゴムは1919(大8)年にゴム草履製造で創業した。そこから約50年間は履物事業を続けてきた。「海外の安価品に押されての決断」と早川雅則社長が言うように、業種転換はスパッと決めた。37年にタイヤ用ゴムを扱い始め、61年には工業用ゴム製品に参入している。

  • 創業100年に向け、ゴム製品や各種資材で飛躍目指す
  • 新製品開発とカイゼン活動を軸にチャレンジ精神を発揮
  • 社員一人ひとりの力の総和で現場力を上げ、会社を変革

第3の創業期

最初の転換期が第2創業期とすれば、早川社長は、自らが社長就任した01年以降を「第3の創業期」ととらえている。現在の早川ゴムを支える地下構造物の止水材、建築物の防水材、騒音を遮断する防音床材などが評価を得て、事業の中心に据えることができたからだ。

「新製品開発とカイゼン活動が、わが社の車の両輪のようなもの」と話す早川社長。「石の上にも10年」と開発のスタートから市場に投入して売れるまでは10年かかるというが、近年はこれまでのノウハウを生かし、機能性粘着材などファインケミカル事業も評価されている。

すべての部署で人材育成に力を入れる

早川社長は「会社の力は社員一人ひとりの力の総和。現場力を上げること。『一人の百歩』よりも『百人の一歩』。社員ひとりが、ちょっと変わるだけで会社は大きく変わる」と力を込める。そのために「挑戦した上での失敗は許容する。意欲と情熱を持ち、新たな目標に挑戦するチャレンジ精神が何より大切」と社員の前向きな姿勢は大いに背中を押す。

一方で、早川社長は「会社経営はゴールのない駅伝のようなもの。すべての部署で後継人材の育成が必要」と経営者として、100年企業の早川ゴムを導くスタンスを自覚している。

「温故挑戦」で創業100周年見据える

3年後には創業100周年の節目が迫る。19年12月期は売上高125億円、経常利益8億円の達成を目指す。売上高は10億円の上積みが必要な勝負の時だ。そのためのキーワードに早川社長は「3K(環境・改修・海外)」を掲げて新市場の開拓に意欲を燃やすように、今後はグローバル展開も大きなテーマとなる。

社内で募集して決めた「過去に学び、未来に挑戦する」という意味を示す造語「温故挑戦」を社内標語に定めた。「未来に向けて柔らかく、たくましく発展し、自由な発想で絶えず前進し、世界に挑戦する」と意気込む早川社長は「100周年がゴールでなく通過点。次をにらんだ取り組みこそが重要」と気を引き締めている。

早川社長が「いろんな形、いろんな色があって、ふぞろいだが美しい万華鏡のような会社」という早川ゴム。「山椒は小粒でもピリリと辛い」を地で行く会社が「備後」の地でキラリと輝く。

早川ゴムが創業時に手がけていたゴム草履

100年培った挑戦姿勢で次の飛躍へ One Point

JR福山駅の新幹線ホームから改札へと向かうエスカレーターを降りると、2019年の創業100周年を告知する早川ゴムのサイン広告が設置されてある。福山市は独創性あるモノづくり企業が集積する土地柄でもあるが、ここで100年近い足跡を残してきたのは同社の底力が示す証だろう。さらなる飛躍に向けた挑戦は止まることがない。

早川雅則社長
企業名
早川ゴム株式会社
法人番号
6240001031717
代表者
早川雅則代表取締役社長
所在地
広島県福山市箕島町南丘5351
事業内容
建設用・産業用資材など