2015年からカフェを併設したミニシアター(小規模映画館)「シアタードーナツ・オキナワ」を運営している。開設したきっかけは、沖縄市観光協会が地元PR映画として制作した「ハイサイゾンビ」を知人のカフェで上映する企画を立てたことだ。地元住民約100人がゾンビ役として登場する作品で、出演者たちが飲食しながら鑑賞して大いに盛り上がった。
沖縄県内で制作された作品を上映する常設シアターを整備したいと決意し、仲間たちと空き店舗を改装してスタートさせた。現在は沖縄発にこだわらず、テーマ性の強い作品をセレクトして、そのテーマに合った観客を呼び込み、上映後は意見交換会に発展させるなど、映画を通して考えるきっかけづくりを提供している。
120インチのスクリーンと20席程度を備えたシアターを、店舗の1階と2階それぞれに用意。普通の映画館とは異なり、大小さまざまな形の椅子やソファー、テーブルを配置し、カフェで販売する手作りドーナツや飲み物をいただきながら、ゆったりと映画が観られる点が特徴だ。ロビーはカフェスペースとして飲食だけでも利用できる。
しかしコロナによる緊急事態宣言に伴い、20年4月から5月にかけて営業休止に追い込まれた。5月は月平均売り上げの10%以下に激減した。6月以降も映画の上映は休み、カフェのみの営業を強いられた。休業期間中は2人の従業員を休ませ、雇用調整助成金を活用した。
8月から上映業務を再開し、コロナ対策として作品の上映回数を減らし、営業時間を短くして人数制限や検温などを徹底した。この結果、9月から月平均売り上げを超えるところまで回復した。ところが1月19日に沖縄県が「県独自の緊急事態宣言」を出した影響を受け、1月は再び月平均売り上げを下回った。