BreakThrough 企業インタビュー

超高精度技術で、センタレス加工技術のトップクオリティを。【株式会社アルファーテック】

2017年 9月 5日

センタレス

summary

特定分野での圧倒的な技術力と異分野への応用
国内調達による納品スピード
信頼の背景となる精密検査

圧倒的な技術集団としての強み

砥石と砥石の間に工作物を挟み込み、材料を回転させながら表面研削を行うセンタレス加工。同社はこのセンタレス加工のプロ集団として、小径部品に特化した加工技術を提供している。特に細長い小径精密部品の実績は圧倒的で、従来のメーカーでは研削できなかった細いサイズを、同社の技術なら30μm(1μm=1/1000mm)でも加工可能だ。

従来のセンタレス技術では加工できなかった細いサイズの素材も、同社でなら30μmでも研削できる。
従来のセンタレス技術では加工できなかった細いサイズの素材も、同社でなら30μmでも研削できる。

さらに、同社がセンタレス加工で実現できる形状は真っ直ぐなものから先端を尖らせたものまで様々。研削できる素材も超硬・粉末ハイス・ハイス・タングステン・各種ステンレスなど、従来の技術では困難だったものまで加工できる。
例えば、血管内治療をサポートするカテーテル用ワイヤー。カテーテルには形状回復力や耐食性、耐摩擦性があるニッケルチタンが適している。しかし、ニッケルチタンは強度が高く加工が難しいため、細長くセンタレス加工できるメーカーが少なかった。そんな中で同社は長年培ってきた技術でこのニッケルチタンをマイクロサイズで加工可能だ。

国内素材へのこだわりが生む開発スピード

これまで国内の医療機器メーカーはニッケルチタン製のカテーテルを開発する場合、素材や加工機械を海外から輸入することが多かった。しかし、同社に発注すれば、素材の調達から加工まで全て国内で完結できる。素材変更や熱処理の条件など要望へのレスポンスも迅速なので、医療機器の開発スピードも格段にアップする。

1本1本人の手で仕上がりを確認。品質管理も万全。

品質管理体制を徹底することでメーカーとの信頼が生まれ、実績に繋がっている。自社内に品質管理部門をおき、加工した小径精密品を1本1本人の手で確認しているのだ。1日に数千、数万本のワイヤーを加工したとしても、この姿勢は変わらない。

こうした技術力と品質管理体制が評価され、近年は医療機器メーカーからカテーテル用ワイヤーの加工や製造依頼が増加しているとのこと。2025年問題などを抱え、超高齢化社会を迎える日本では今後も医療機器の需要は増え続けるだろう。医療機器メーカーと太いパイプがある同社は、今後も続々と小径部品に特化した技術で新たな製品開発に貢献していくはずだ。

代表取締役大野氏
「今後は海外への進出も視野に入れています」代表取締役大野氏

蓄積技術をどう新分野に応用するかが鍵となる

1982年、鋼材販売業の加工部門としてドットプリンターワイヤーの加工業からスタートした同社。ドットプリンターが徐々に世の中から姿を消していく中、同社は生き残りをかけ、対応領域を広げていった。結果、半導体の検査端子、金型用コアピン、カテーテル用ワイヤーなど、その時代に合った製品にマッチした加工技術を提供することに成功。現在も14期連続で黒字を記録する優良企業として成長を続けている。これまで同社が柔軟な変化を遂げることができたのは、ドットプリンターワイヤー加工で培った、どこよりも細く長く加工するセンタレス技術があったからだ。ITバブルが弾けた際も、一時的に金型用コアピンなどの売り上げは落ちたそうだが、そこで生き残る術を模索したからこそ、カテーテル用高精度ワイヤーという医療分野への進出が実現した。

ものづくりの世界では設計中に製品特性に問題が発生した場合、製品素材を見直すことで問題が解決することがある。ただ、素材を変えるにしても、その素材をどこで手にいれていいのか、どこで加工すればいいのかわからないメーカーも多いことだろう。そんな時は、どんな素材も自在に加工できる同社に相談してみてほしい。
素材の仕入先についてもあらゆるルートを持つ同社なら、通常は入手不能なサイズの素材も取り寄せることができる。万一手に入らなかった場合でも同社で加工して製作することもできるため、非常に頼もしい存在となるに違いない。

企業データ

企業名
株式会社アルファーテック

センタレス加工を極めた技術集団です。市場には無い微小サイズの部品、特殊鋼・超硬・セラミックをはじめとする加工の困難な材質を含め、微細な精密加工品・小径素材・受託加工まですべて対応可能です。使用目的に合わせて素材の立場から提案をさせていただくことも出来ます。