インドネシアの契約農家500軒からの買い取りを続けるために、「ペイフォワード」という取り組みを4月21日に始めた。消費者が購入した商品と同額のチョコレートを、医療の最前線で新型コロナウイルス感染症と闘っている医療従事者に寄贈し、ほっと一息をついてもらうという試みである。
もともとインドネシアのカカオ豆の収穫時期は5~6月がピーク。この時期に日本で販売する商品が売れなければ、契約農家から買い取ることさえ難しくなり、農家の収入が激減することが予想された。そうした中、「コロナ禍の中で休む暇もなく働いてくれる医療従事者に対して何かできないか」という声が顧客から寄せられた。社内で検討した末、消費者と医療従事者、カカオ農家を結び付け、すべてが「ウィン・ウィン」になれる仕組みを考案した。
最初は「500セットも売れるかどうか」と半信半疑だったが、5月末までの期間中に3500件もの賛同者に「ペイフォワード」の商品を購入していただいた。そして7月末までに全国28医療機関に勤務する7万人の医療従事者にチョコレートを贈ることができた。
もともと商品の原価率が高く、送料を負担して購入金額と同じだけのチョコレートを贈るという仕組みは、正直言って赤字。ただこれを機に、それほど知名度の高くないDari Kの商品をメディアに多数取り上げてもらい、オンラインショップを中心に売り上げは前年同月比2割減にまで回復した。また医療従事者がリピーターとなって応援してくれるようになり、利益面では計れないメリットがあったと考えている。