こうした実績を積み重ねて自信を増した同社は新たな目標に向かっている。まずは、もともとDX推進の契機となった店舗展開。今後5年間で佐賀県内10店舗、福岡県内5店舗を新たに開設する考えで、今年8月頃には佐賀県内で2店舗(鹿島市、小城市)が相次いでオープンする予定だ。
とくに佐賀県内では人口の多い佐賀市周辺に偏ることなく、県内全域をカバーする店舗網の構築を目指す。不動産取引では基本的に売買価格の3%が不動産会社の仲介手数料収入となるため、物件価格が高い都市部でのビジネスは盛んになる半面、地方ではおろそかになりがち。「地域密着を掲げている当社としては、県内まんべんなく取引に関与していきたい」と平川氏。
次に、DX支援の事業化を進めていくことも目標としている。具体的には、佐賀県産業スマート化センターと協力し、kintoneを活用したDXに関するコミュニティを同センターのサイト上に立ち上げる考えだ。この種のコミュニティは、ややもするとプロ集団の集まりになる傾向にある。同社では、商店街の個人事業主や商店主などDXに不慣れな人たちが参加しやすい形にしていくという。
ただ、DX事業はあくまでも本業をバックアップするものとの位置付けだ。コミュニティに参加する商店主らから「新しい店舗を探している」「今の店舗を手放したい」といった不動産売買の相談を受け、担当者につなぎたいとしている。