岐阜県中津川市の有限会社タケイ電器は、地域に根ざして今年創業50年を迎える〝まちの電器店〟だ。代表取締役は武井理氏(47)。26歳で父が経営する同店に勤務し、32歳になった2003年に父をガンで亡くして以来、家業を切り盛りしてきた2代目社長だ。
同氏は、環境の悪化・人口減少・地方衰退問題などから社会の持続可能性に危機感を持ち始めていたこともあり、太陽光パネル設置の提案などで再生可能エネルギーの普及活動に取り組むようになった。この活動を通じて昨年10月、外務省の特設サイト「ジャパンSDGsアクションプラットフォーム」に掲載された。
「先代の時代までは普通のまちの電器店だったが、このままでは経営が先細りになると考え、リフォームや家庭用太陽光発電などに取り組み始めた。SDGsの考え方の大半が弊社の仕事と符合している。小さな会社でも活動の理念は国連と一緒。外務省の特設サイトで大企業と同等に紹介されたことで、自分たちの考えが間違っていなかったという自信に繋がった」と取り組み当初を振り返る。
同氏の熱意は従業員にすぐ伝わった。「従業員は自分たちの活動を誇らしく思い、より高い意識で仕事に打ち込んでいる。自分たちの再生可能エネルギー普及活動は、国連の目標と一致しているという自負が営業などの説得力にも繋がっている」という。
総出力10kW以上の産業用太陽光発電事業には、12 年 7 月 にFIT 法(固定価格買取制度)が始まってすぐ着手した。それ以前から一般家庭に省エネ設備による電力の使用効率改善策を提案し、低炭素社会実現の一助となるよう努めている。