企業理念である「一味真(ひとあじまこと)」にこだわった商品は、素材の味・食感などの魚本来の持ち味を最大限に活かしている。反面、つくりすぎた商品はどうしても日持ちせず、廃棄ロスが発生してしまうという問題があった。そこで同社は中小機構近畿本部に相談し、アドバイザーの助言で経営課題の解決を図るハンズオン支援事業を活用した。
ハンズオン支援では、廃棄ロス数量の可視化や発生原因の追究・改善、生産管理の仕組みの強化などを行い、「つくりすぎのムダ」の削減に取り組んだ。工場メンバーが全員参加で取り組んだ結果、生産管理に対する社員の意識が高まり、過剰生産の抑制が実現しただけでなく、工場の監査を行った大口取引先から工場の管理レベルが認められ、取引の増大にもつながった。
水産資源の枯渇や開発途上国の食料不足などの社会課題の解決が求められる中で、仕入れた魚肉をムダなく製品化して消費者に届ける同社のこの改善活動は、目標2「飢餓をゼロに」、目標12「つくる責任 つかう責任」、目標14「海の豊かさを守ろう」などのSDGs に貢献する取り組みだ。また、社員が協力して生産性向上のための創意工夫に取り組み、仕事への参画意識を高めることは「仕事がしやすい職場づくり」にもつながっており、目標8「働きがいも経済成長も」にも貢献している。