コロナによる危機を乗り越えるべく、新商品として防災・感染症関連グッズを発売した。防災ツールは4年ほど前から少しずつ取り組んでいたが、コロナが始まった20年2月ごろに、エアー遊具で培った空気でものを膨らませる技術を新型コロナ対策のエアー注入式医療関連設備の開発に応用できると考え、簡易陰圧室を開発した。
簡易陰圧室は新型コロナの感染拡大を防ぐため、患者を隔離・検査するスペースとして活用するもの。部屋の中の空気圧が部屋の外より低くなるように管理され、患者が出すウイルスを部屋の外に漏らさない。部屋の中より外部の空気圧が高いので、外部の空気が部屋の中に吸い込まれ、内部の空気はHEPAフィルター付き陰圧装置を通して、ウイルスを99.99%以上カットして排気する。
2月にサンプルを作成し、4~5月に感染症の現場を熟知する宮崎大学農学部付属動物病院の金子泰之助教(現准教授)、医療現場に精通する福井工業大学工学部の竹田周平教授との共同研究で開発を始めた。陰圧装置は真空ポンプメーカーのアルバック機工(宮崎県西都市)に開発してもらうことも決まった。
20年10月に発売し、21年3月までに全国の病院や介護施設などに約110台を販売・納入した。売り上げは約7000万円を記録し、主力商品の一つになった。当社の製品はコンパクトに収納できる、オーダーメイドでサイズ・仕様変更ができる、たった5分間で設置できるなど、優れている点は多いと自負しており、今後1年間で1億円ほどの売り上げを見込んでいる。3年後は需給バランスや競合製品が数多く出てくると考え、需要は落ちると予測している。
防災・感染症関連商品はこのほかにも、災害時避難所向けパーテンション「ジョイントエアーパネル」や、熱中症対策向け「冷却ミストテント」、ワクチン接種会場向け「ゾーニング通路」「ドライブスルーエアテント」など、さまざまな商品をラインアップ。自社ホームページとは独立した防災・感染症関連商品の専用サイトも開設し、事業の柱の一つとして育成していく考えだ。