昨年12月には第24回JVAで中小企業庁長官賞を受賞した。国からのお墨付きをいただいたことで同社に対する信頼がいっそう高まった。また、学生やその保護者は「この会社なら安心だ」と思えるようになり、採用面での効果も期待される。
そして浅谷氏は起業を目指す人たちに向けて「資本政策には慎重を期することが大事」とアドバイスする。「なかには投機目的で短期間での収益を求める投資家がいて、そうした意向を受けて不本意にも起業当初の信念を曲げざるを得ないケースがある」と指摘。「そうならないためには自己資金や行政からの補助金で資金繰りができるようにすべき」と話す。奇しくもJVAの表彰式で審査委員長の東出浩教・早稲田大学大学院教授は「ブートストラップ」と呼ばれる起業に言及した。これはスタートアップに関する新しいトレンドで、「外部資金に頼らず自己資金で事業を展開し、得られた利益を再投資して複利の成長を達成する」(東出氏)というものだ。ARROWSについては「自己資金を相当程度準備していたほか、幸い理解ある投資家からの出資を得られている」(浅谷氏)という。
実は現社名(ARROWS=矢)には創業時の信念を貫いていこうとの思いが込められている。矢を放って邪悪を追い払うという古来よりの神事を踏まえ、「どんなに大変なことがあっても、それらを追い払って、ぶれることがないようにしたい」(浅谷氏)という。「恵まれた資本環境にある」という同社は今後とも「先生から、教育を変えていく。」という的に向けて、さらなる事業の拡大を続けていく。