20年度には緊急事態宣言が発出され、出歩く市民もほとんどいなくなったため、春先から農園で収穫したイチゴのデリバリー販売を実施した。専用サイトを開設して予約を取り、社内のスタッフが週に2~3回、車で徳島市内のお客さんに直接お届けした。3パック1000円で、日に160パック出る日もあったが、イチゴの収穫から選別、パック包装などに手間や時間がかかり、営業利益は赤字だった。
そこで21年度からはイチゴの加工品の製造・販売に着手した。材料はイチゴ狩り客が減ったために冷凍保存した余剰イチゴで、徳島県の産業振興機構の支援を得て、「うずしおベリーの生キャラメル(税別1600円)」「いちごバスクチーズケーキ(同1750円)」「うずしおベリーカタラーナ(氷菓・同750円)」「うずしおミルクプリン(同410円)」「うずしおベリージャム(大瓶・同1000円)」の5品種を開発、21年5月から販売を開始した。
宣伝はSNS程度だったが、鳴門市のふるさと納税の返礼品に選ばれ、阿波銀行のECサイト「Lacycle(ラクシル)モール」に掲載されるなど順調に販売量を伸ばしている。一番人気は県内「道の駅」限定の「みるくプリン」で、6月は600個・約25万円、7月も430個・約17万円売れた。
イチゴ農園の来客減で2019年度に約4300万円だった全社売上は、加工品販売やビニールハウス販売などのカバーで20年度は7800万円を確保できた。