同社のボードメンバーは、監査法人で上場企業の監査やスタートアップ企業のIPO支援を行っていた萩野谷征裕取締役CFO(最高財務責任者)、外資系ロボットメーカーやロボット関連企業の代表経験がある谷崎敦取締役CSO(最高営業責任者)をはじめ、国のサイバーセキュリティー事業にも関わる登大遊社外取締役、アイリスオーヤマで役員経験のある石田敬社外取締役など、さまざまな才能を持つメンバーが参加している。
社員も優秀なエンジニアの採用に力を入れている。年2回の賞与に加え、決算賞与を年1回出すことで、努力が報酬として報われる仕組みを採用している。ユニークなのは「書籍買い放題ツアー」。社員が必要と思った書籍は会社が購入するというものだ。「なかには学術書のような高価な書籍もあるが、認めている」(古澤社長)という。
同社は開発した技術を『炎重工技報』として、定期的に発行している。技術開発を重視する大企業で独自の技報を出す例はあるが、同社のようなスタートアップではまれだ。内外に自社の技術力をアピールするとともに、エンジニアのやりがいにもつながっている。古澤社長は「日本は資源のない国なので、輸出で黒字にしていかなければ生きられない。今は自動車産業がけん引するが、その次の産業を育てていくことが大切だ。中国が国を挙げてエンジニアを厚遇する姿を見て、このままでは日本は負けてしまうと強い危機感を持っている。当社はそうした思いからエンジニアを育成していく」と覚悟を持って取り組んでいる。