日本在来の品種を中心に約200種類、20万本の植物を生産し、販売している。タブやシイ、カシといった日本在来の広葉樹をポットと呼ばれる育苗容器で育成するほか、委託を受けて植物を種や挿し木から栽培している。苗木は森林の再生や地域・施設の緑化、学術研究などに役立てられている。
創業は1989年。創業者である父の西野浩行会長は、植物生態学者で横浜国立大学名誉教授だった故宮脇昭先生のもとで助手を務めていた。宮脇先生はポット苗を用いて土地本来の樹木を植え、森を再生する植林活動に取り組んできた方で、植樹の神様といわれた。父は宮脇先生とともに森づくりをする中で、「よい森を作るためにはよい苗木が必要」と考え、当時、まだ生産の少なかった広葉樹の苗木を生産する会社を設立した。創業から35年が経過しているが、生産した植物は500種類を越えている。
ここ数年の取り組みでは、自然界で植物が出現する組み合わせを再現した「群集マット」という緑化資材を大手総合建設会社と共同開発した。造成された工場などの土地を地域の植生に合わせて効率的に緑化することができる。また、これまで株分けでは栽培が難しかったシダ植物を胞子から生産する技術を確立し、販売を始めている。
日本には約700種のシダ植物が自生しているが、これまで緑化材料としてはあまり利用されていなかった。生産担当者ら社員とともに研究を重ねて生産技術を確立。緑化材料としてシダ植物の安定供給を可能にした。さまざまな植物を種子から生産してきた当社の長年の技術と経験が可能にした成果だと自負している。