だが、2013年に入ると風向きが変わってきた。「スイーツをがっつり食べたい」や「俺のスイーツをもう一度食べたい」と、俺のスイーツの復活を望む声が多く寄せられるようになった。
それだけでなく、デリカ食品部の堀地晃良氏は「マーケット自体が変わってきた」と分析する。「10年当時は女性のお客さまが男性向け商品を購入することは少なかったが、今はそのような性格の商品を出したからといって、女性が購入しなくなる傾向は薄れている。価格と商品価値が符合していれば、性別を問わず買っていただける」(デリカ食品部の堀地晃良氏)という。また「1年くらい前のコンビニスイーツの単価は150円程度だったが、今は200-300円の少し高い単価の商品が動いている」(ファミリーマート)と市場を取り巻く環境も変わってきた。
市場の変化が追い風となり、俺のスイーツは13年6月「俺のエクレア」と「俺のティラミス」の2種類で復活した。「俺のエクレア」の大きさはファミリーマート定番クレア商品の約1.5倍、エスプレッソ抽出したコーヒーの苦みを効かせた「俺のティラミス」は同社定番ティラミスの約2.6倍とインパクトを出した。
見た目だけではなく、味つけでも飽きがこないように工夫した。「甘さにキレがあれば、多少甘くてもしつこくは感じない。口の中に甘さが残らないように後味の良い甘さを追求した」(同)。また、パッケージは従来通りの黒色を基調にしながらも、男性のシルエットを配置し、わかりやすさを演出した。