同社の主力事業は贈答用の鰹節製造であり、結婚式の引出物や一般の贈答品を手がけている。あるとき、社内の営業マンから「ブライダルの展示会でお客さまがその場で食べられるような商品がほしい」という声が挙がった。鰹節は縁起のよい結婚式の引き出物としても広く認知されているが、ただの削節ではなく、アイデアを凝らした商品が求められた。
そこで思い浮かんだのが、手でつまめて軽く食べられるスナック菓子のようなものだった。この時点では望月洋平社長から商品化しても売れないだろうといわれたが、企画部次長の長谷川英則さんは結婚式の引出物や一般の贈答品として広く受け入れられると直感した。
「そこで望月社長にお願いしてなんとか商品化の許可を頂きました」
その結果、2009年12月に贈答品として鰹節のスナック菓子を開発した。それはチップス状の鰹節をしょうがじょう油などの調味料で甘辛く味付けしてオーブンで焼いたものだった。新商品に対する顧客の反応も上々で、贈答品として順調に売れていった。