即席カップ麺「長崎ちゃんぽん」は発売以来、微調整はするものの、発売当初の味を守っている。健康志向の高まりから、麺を熱風乾燥させるノンフライ製法がブームになっている商品群の中にあって「長崎ちゃんぽん」は今でも当時からの油揚げ製法で製造する。日本即席食品工業協会によると、高温の油で揚げると30-40%あった麺の水分が3-6%になるという。水分が一気に蒸発するため、麺に孔ができスープが麺に染み込みやすい利点が油揚げ製法にはある。だがそれ以上に、マルタイには「昔ながらの味を“変えない”文化がある。この味だから、カップ麺『長崎ちゃんぽん』はパイオニアになれた。お客さまからマルタイの『長崎ちゃんぽん』が長崎ちゃんぽんの味と思ってもらえるようになった」(宮本所長)と、ヒットの要因を分析する。
売上高構成比で20%前後を占め、マルタイの支柱の一つになった即席カップ麺「長崎ちゃんぽん」。近年では関西より西の地域での売り上げが9割近くになるという。今後は売り上げ拡大が見込める関東・東北・北海道での攻勢を強める。そのために、東京営業所の人員を徐々に拡大し、08年には3人だったのを12年4月には 7人体制に整えた。宮本所長は「長崎ちゃんぽんは全国的な食品になってきたが、まだまだ食べたことがない人がいる。即席カップ麺『長崎ちゃんぽん』だけでなく、棒ラーメンや黒豚とんこつラーメンなど多彩なラインアップを提供し、認知度を高めていく」と発奮する。