さいたま市見沼区にある胡蝶蘭販売ショップ「らんや」は、胡蝶蘭生産農家の黒臼秀之さんが、栽培した胡蝶蘭を市場を通さず一般のお客様へ小売するために平成19年に設立されました。贈答用胡蝶蘭を卸価格で販売しているために、土日を中心に関東近郊からお客様が車で訪れます。平成22年度の売上高は、年間で3,000万円ほどでした。
来店者数が増える中、当店では一つ困ったことを抱え始めました。それは、お客様のことを全く知らない、ということです。胡蝶蘭は一鉢で1万円以上する高級品ですから、当店で一度にお買い上げいただく金額は相当の額になります。また何度もご来店いただけるお客様もいらっしゃいます。にもかかわらず、当店ではお名前を呼んでお礼を申し上げることもできない。また、どれくらい購入していただいているかもわからない。そんな状態が続いていたのです。
そこで、社長を中心にらんやの店員は、どうすればお客様のことを知ることができるかを考えました。いろいろと勉強したり、中小企業診断士に相談した結果、ポイントカードを導入することにしました。通常、ポイントカード導入の狙いはリピーターを増やすことや、客単価を上げることですが、当店では、まずはお客様のことを教えていただくためのツールとして活用することにしたのです。