八丈島は、東京の南方海上287kmに位置した面積69.52km2、周囲58.91kmのひょうたん型をした島です。羽田空港から1日3便、飛行機がでており、所要時間40分と交通の便は良い島です。昭和30年には12,344人だった島民は、平成24年2月には8,189人になっており、人口減少に悩んでいます。人口減少を食い止めるには若者が働ける場の創出が必要です。そのような中、酒類小売及び卸業を営む有限会社山田屋は、毎年新たな雇用を創出している島内では貴重な企業です。
山田屋の社長は、山田達人さん45歳。父親が昭和29年に創業した店を継承し、平成4年から経営を担っています。経営の転機となったのが平成18年に店舗を新築したことです。社長は設計の時から新店舗は、ただお客さまを待つ店から、こちらからお酒の楽しみ方を提案する店舗にしたいと考えていました。では何を提案するのか。八丈島は島焼酎の宝庫です。島を訪れる年間8万人の観光客には島焼酎を提案することは決めていました。しかし、観光客は時季によって変動するし、何度も山田屋を訪れていただける存在ではありません。山田社長は安定した経営のためには、毎日自店を訪れてくれる島民に対して、新たに提案できる商品はないかを模索していました。