すでにテレビ文化が定着し、米国のアポロ11号が月面着陸した様子を全家庭に同時中継した1969年、「やめられない、とまらない、カルビーのかっぱえびせん」をキャッチコピーとしたコマーシャルがテレビから流れる。このフレーズがたちまち全国の消費者に浸透して流行語にまでなった。
65年にはキャラメルや飴など甘味系菓子から完全撤退してスナック菓子一本に絞った。それから45年、かっぱえびせんは発売当時の味をベースにしながらも、時代に合わせて常に微調整している。もっとおいしくを標榜し、エビの産地や漁獲にこだわる。エビは複数をブレンドしているが、それぞれ、もっともおいしい時期に漁獲したえびを急速冷凍し、これを通年の原料として使用する。解凍すれば刺身でも食べられる鮮度だ。
時代が変わっても変わらぬ味のかっぱえびせんだが、少子化時代でもスナック菓子の購買層を広げるため、2004年に「1才からのかっぱえびせん」を発売した。カルシウムを増やすためにエビの練り込み量を増量し、塩分は2分の1に抑えている。メインターゲットである子供の絶対数が減る中で、幼児期からかっぱえびせんに親しんでもらう。親も含めた購買層拡大の戦略でかっぱえびせんのファンを増やそうと努めている。